メロスコンサルタントのティナ・ペネヴァは、Bacchus magazine の依頼によりブルガリアの香辛料市場における近年の動向を調査いたしました。
ブルガリアは、世界の香辛料市場において小規模ながら重要な役割を担っており、およそ130億米ドル分を占めます。同国の地理的優位性によって東ヨーロッパにおける香辛料の流通の重要な中継地点の一つとなっています。
Bulgaria’s Spice Trade Slowly Opening to New Flavors
ドライコリアンダーはブルガリアの香辛料の輸出量合計の75%以上を占めています。2015年のコリアンダーの生産量は27,000トンでした。同国のコリアンダーの貿易量はインド、ロシアに続き第3位となっています。
ブルガリアで最もよく消費されている香辛料はドライパプリカで、次に黒コショウ、手軽に使えるスパイスミックスと続きます。ショウガ、ターメリック、サフランといった「エキゾチックな」香辛料は徐々に市場に浸透しており、食に保守的になりがちなブルガリア人の間でも新たな風味への興味が広がりつつあります。