メロスのディレクターを務めるティナ・ペネヴァは、ブリュッセルで年に一度開催されるSeafood Expo Global(2019年5月~9日)を訪れ、水産食品業界の最新動向に触れてきました。長年のお付き合いがある取引先と再会し、新たなパートナーや業界との提携について協議しました。

この展示会は88か国の水産食品セクターから2,000社以上が出展し、世界最大級の水産見本市と称されています。今回の展示会において、水産食品業界について当社が感じた印象を以下にいくつか挙げます。

新鮮な水産食品の展示は依然として主な呼び物ですが、展示は年々減少しており、ビジネスミーティングが重視されるようになっています。トルコの企業Group Sagun社は、地中海でクロマグロ養殖を手掛ける大手であり、そのすべてを日本市場向けに加工しています。同社は今回の目玉としてマグロ一匹を展示し、インスタグラムへの投稿数が最も多かったようです。

日本は、米国に次ぐ世界第2位の水産食品輸入国で、日本での水産食品の消費量は減少していますが、それでも一人当たり年間33 kgを消費しています(米国は7 kg弱)。一方、日本は輸出国としてはどのようなものを提供しているのでしょうか? 今回の日本のパビリオンは、世界中で大人気の寿司市場をターゲットとした商品や技術を展示するブースが展開されました。海藻製品、とりわけ海苔がビジターの関心を引いていたようです。また、養殖のカンパチ(ブリ)も大変興味深かったです。メロスのチームメンバーは、カンパチの輸出発展の初期段階において漁業協同組合と密接に連携した経験があるため、国際的な舞台で地位が確立していることは日本にとってとても明るい材料となっています。

ミャンマーなど新興の水産食品生産国のブースも、国際バイヤーの注目を集めていました。ミャンマーは、ローフー(コイに似た魚)、エビ、ソフトシェルクラブ、パンガシウス(などの水産養殖商品に関して確実な輸出ポテンシャルをもっています。Dutch Centre for the Promotion of Imports from Developing Countries(CBI)は、ミャンマーの代表的な輸出業者と協力し、欧州市場に輸出するためのビジネススキルの向上に取り組んでいます。この事業は、ミャンマーにおいて持続可能なビジネスを発展させることを重点とする包括的な戦略の一環に含まれています。

生の海産食品がおしゃれに!スペインの企業Gimarは、フードサービス業界向けに、生のサーモンとマグロの切り身を一人前ごとパックにした斬新な商品を展示しました。「Skin Pack & Airbag」というパッケージング技術によって、二重に保護された状態で魚類を新鮮に保つことができます。「Skin Pack」は魚類の周りに真空を形成するフィルムで、「Airbag」はパックを密封して輸送時に製品を保護する仕組みになっています。寿司や生の水産食品を食べることが世界的に人気を博していることから、生の水産物向けの食品安全対策とパッケージング技術の向上は、今後ますます企業イノベーションの中心を担うことになるでしょう。

この展示会では、小売部門およびHoReCa(ホテル、レストラン、ケータリング)向け水産物商品部門にSeafood Excellence Global Awardsを授与しています。当社が最も興味をもったアイテムは、さまざまな種類の海藻を珍しい組み合わせで混ぜ合わせて、魅力的なパッケージで梱包したものでした。ファイナリストの一部は以下のとおりです。

  • 新鮮なラセン藻の入ったワカモーレ(小売)
  • 中に海藻の入った、アボカドに似せた魚のテリーヌ(HoReCa)
  • 木のボックスに入ったシーフードサラダ(小売)