みどりの食料システム戦略を推進する農林水産省から、食品企業がESGに取り組む必要性についてとりまとめた「令和3年度ESG投資に係る食品産業等への影響調査委託事業 報告書」が公表になりました。ESG投資の最新動向の調査及びESG投資の進展がもたらす食品産業等への影響分析を行い、加えて、ESGの実際の取り組みに役立つ具体的な国内外の取組事例を取り上げています。弊社代表の小倉が、有識者として、検討会に参加し、調査と報告作成に関わらせて頂きましたので、紹介します!
令和3年度ESG投資に係る食品産業等への影響調査委託事業
リンク:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/fund/esgitaku.html
国内外の投資家のESG投資が拡大するなか、多くの日本の大手食品メーカー、とくに上場企業を中心に、ESG課題への対応を迫られています。中でも、財務情報への開示が求められている気候変動対応や、児童労働等の調達における課題への対応、サステイナブル・パッケージ等について関心が高いですが、これら課題については、特にサプライヤーと協力しながらサプライチェーン全体で対処することが必要になっています。しかし、大企業に比べて、リソースが少なく、こういった情報開示の必要性にまだそれほどさらされていない多くの中堅企業・中小企業では、まだどこから取り組んで良いのか分かりにくい状況です。
本事業では、情報共有のための第一ステップとして、まず①食品会社にとってESG課題に取り組む必要性やメリットを紹介した上で、②ESGに係る投資家の動向、開示規制や評価機関の情報、③国内外の食品企業の具体的な取り組み事例を参考として挙げた上で、④食品産業の取り組み促進に向けた課題をとりまとめ、解決策を提示しています。
意欲的なチームのおかげで、参考資料を含めるとなんと172ページ!もありますが、網羅的な仕上がっており、大企業にとっても、中小企業にとっても情報源として価値のあるものに仕上がっているともいます。ぜひご一読下さい!