9月13日9:00~で開催されたPlug and Play Summer / Fall 2022、今年度はPlug and Play Japanさんで初めてFood and Beverageのバッチのアクセラレータプログラムを実施されたということで、集大成となるピッチイベントに呼んでいただきました!日本のプレイヤーさんのフードテックへの関心の高さと、海外のスタートアップの日本に対する関心の高さが嬉しいです。
面白かったことは:
1 サステイナブル・パッケージングとバイオプラのプレイヤーへの関心の高さ
今回Plug and Playさん選出の10社のうち、4社がサステイナブル・パッケージング関係でした。フードテック関係はさまざまな分野あるなかで、やはり特に日本の食関連企業での面白さを考えると、この1~2年は特にサステイナブル・パッケージングへの取り組みということでしょうか。
特に、高い生分解性をもちながら、高価格がネックになっていたPHA生産で、微生物の力でバイオガスを活用、高効率・低エミッションでPHA生産を行うPhaxtecなど、面白い会社さんがそろっていましたし、会場に来場している方と話をしていても、サステイナブルなパッケージングやバイオプラ技術に対する高い関心が伺えました。
2 アップサイクルから精密発酵へ?
菌類や細菌などを利用したアップサイクルで、食品産業の副産物を活用した取り組みをしていらっしゃるスタートアップさんも4社。生産するのはバイオプラから食品材料、お酒まで。
ただ、食品廃棄物の活用の最大の課題は、スケールしたときの原料確保。
例えば、食品廃棄物を活用しているたんぱく質フィルム/ファイバーのMi Terroさんは、次のステップとしては特定の食品廃棄物にこだわらず、むしろ微生物培養からのたんぱく質生産を目指すということで、面白い方向性だなと思われました。
3 とはいえ、やっぱり健康が一番!
他にも興味深い企業がそろいましたが、その中で、ピッチコンテストを優勝したのはTait Labsさん!
ミカンの皮を乾燥した漢方薬に陳皮(ちんぴ)がありますが、それにヒントを得てジュースや缶詰の工場から排出されるマンダリンの皮を活用、特許技術を持つ抽出技術を活用して、消化管の炎症を抑え、消化促進に効果のあるプレバイオティクスのサプリメントを開発されています。デジタルを活用した健康管理と連携させることも準備。
トップバッターでしたが、その効果が分かりやすいことと、今後の薬としての展開の可能性も興味深く、必ずしも食関係だけでない来場者皆さんの心に響くところがあったのではないでしょうか?