理化学研究所 第2回 キャッサバ ワークショップ「カーボンニュートラルな循環型社会の実現に向けたキャッサバの研究開発」が1月31日に開催されました。

カーボンファーミングと土壌炭素貯留のビジネス化に向けた世界の動きと題して、弊社小倉がプレゼンしました。

キャッサバは日本ではほとんど生産されていませんが、日本の食品産業はキャッサバの大口のユーザーです。タピオカドリンクはそのごく一部で、多くはキャッサバでん粉や化工でん粉として輸入され、冷凍うどんやめん類をはじめとする様々な加工食品として用いられているほか、接着剤などとして様々な工業用途にも用いられています。遺伝学から土壌学まで、多くの日本人研究者が、キャッサバの研究に携わっています。

トウモロコシや大豆、小麦などに比べて、アジアやアフリカが主要産地になっており、小農が中心であることから、脱炭素・再生農業の動きはまだ遅れているだけでなく、全体的に単収が停滞傾向にあります。食用に加え、飼料やバイオ燃料などの拡大する需要に対して、農地圧力を高めずに生産性を高めていくことの重要性は極めて高いと言えます。

日本の産業界と学術界が、世界のキャッサバ産業の生産性向上と炭素農業の機会をもたらすために、更なる貢献ができることを願っています!