クライアントの課題

  • 環太平洋パートナシップ協定(CPTPP)および日EU経済連携協定(JEEPA)が日本でほぼ同時に発効しました。
  • 乳製品とチーズは、日本の消費者市場において成長が見込まれる数少ない食品の一つとして知られています。
  • 日本への乳製品の主要輸出国は、米国を除いて、上記の協定のいずれかに参加しており、協定から便益を受けることになります。
  • このことから、米国のクライアントは、この2つの協定が長期的に日本市場にどのような影響を及ぼすかを至急把握する必要がありました。

メロスのソリューション

  • 当社は、業界へのインタビューやこれまでの貿易統計を活用して包括的な方法論を構築して分析を行い、2つの貿易協定が及ぼす影響について市場予測を行いました。
  • 課題に対して定性的および定量的に取り組み、既存の計量経済分析、乳製品の価格変動と輸入額の関係、および日本の人口減少や高齢化の影響を分析しました。
  • 当社は、日本の業界関係者にインタビューを行い、これを元に国産の乳製品需要と輸入品需要に関し、可能な限り数量的な予測を行いました。

インパクト

  • 当社が行った調査は、クライアントの対日貿易政策の公式なスタンスの基盤となり、メディアで大きく取り上げられました。
  • 当社の分析では、CPTPPおよびJEEPAにより米国は他の乳製品供給国に対して大きく不利な立場におかれ、これらの新しい貿易条件下で市場シェアを大幅に失うおそれがあることが示されました。
  • 当社のクライアントは、日本市場におけるシェアを維持するには日米二国間協定を結ぶべきだという主張は、当社が示したデータにより正当性があるとしています。
  • 最終報告は以下より閲覧できます。

Analyzing the Impact of the CPTPP and Japan-EU EPA on US Dairy Exports to Japan.