中楯は現在、コロンビア大学バーナード・カレッジで認知科学 (Cognitive Science)を専攻しており、環境・サステナビリティ分野にも高い関心を寄せています。

また、コロンビア・コンサルティング・クラブのメンバーとして、デジタルマーケティングやブランディングに関するプロジェクトに携わり、クライアントワークを通じてコンサルティングの実務経験を積んでいます。

「私がサステナビリティに関心を持つようになったきっかけは、徳島県のゼロ・ウェイストの町、上勝町で1か月間過ごしたことです。そこでは、ごみを50種類以上に分別し、ほぼすべての廃棄物を再利用しています。このような挑戦的な取り組みが、地域行政の力強い支援によって実現・維持されていることを現地で目の当たりにし、大きな刺激を受けました。

一方で、上勝町では、サステナビリティを軸に事業を展開する小規模事業者の多くが、地域外への事業展開という課題に直面していることも知りました。滞在中には、サステナブルな生活雑貨を扱う企業の経営者から、『若い世代をターゲットにブランディングやSNSに力を入れているにもかかわらず、なぜ継続的な売上につながらないのか』という相談を受けました。東京で開催したポップアップイベントでは商品への関心を集めることはできても、それを継続的な売上や事業の成長へと結びつけることは容易ではないことを知りました。このような社会的価値と事業としての成長との間にあるギャップに強く惹かれました。

上勝町では、『ゼロ・ウェイスト』という理念が行政の支援によって成果を上げる一方で、地域の事業者はサステナブルなアイデアを事業として成長させることに苦戦していました。この対照的な状況を目の当たりにしたことで、コンサルティングという仕事に魅力を感じるようになりました。企業のビジネスモデルを深く理解し、重要な経営判断を支援しながら、持続可能で長期的な成長を実現する仕組みづくりに貢献できる力を身につけたいと考えています。」

この夏、中楯はこれまで培ってきた知識や経験、そして自身の関心を活かし、メロスのクライアントが直面するさまざまな課題に取り組みます。

「メロスで働く機会をいただいたとき、これまで積み重ねてきた経験や関心の延長線上にある挑戦だと感じました。以前から関心のあった食品・農業分野に携わることができるだけでなく、日本語と英語の両方を活かしながら国内外のクライアントと仕事ができる環境だからです。メロスのクライアントと直接関わり、コンサルタントがどのように企業や業界の複雑な課題に向き合っているのかを学びたいと思っています。特に、多様な情報を整理・統合し、企業の重要な意思決定を支える提案へと落とし込んでいくプロセスに強い関心があります。」

この夏、中楯は日本の抹茶・緑茶産業をテーマとした独自の調査研究にも取り組んでいます。世界的に急増する抹茶需要に対し、日本の産業がどのように対応しているのかを分析するとともに、茶商や茶農家による輸出志向・垂直統合型のビジネスモデルが、生産能力やサプライチェーン上の制約を克服し、拡大する海外需要に対応するための有効な戦略となり得るかを検証しています。

また、抹茶に関する研究に加え、日本の農薬・作物保護に関する報告書の翻訳・編集業務をサポートするとともに、日本のじゃがいも市場について店頭調査や市場動向の分析にも携わっています。さらに、久しぶりに東京で過ごす夏を満喫するため、仕事の合間にも食を楽しむさまざまな計画を立てているそうです。

「食品・農業業界に興味を持った理由の一つは、『食』そのものが大好きだからです。プライベートでは外食を楽しんだり、自宅で新しいレシピに挑戦したり、お菓子作りをしたりしています。最近はタイ料理やロシア料理にハマっており、東京で新しいお気に入りのお店を探しています。また、自宅で理想のスコーンを作るために、さまざまなベーカリーやレストランのスコーンを食べ比べながら、自分なりに研究を重ねています。」

「食以外では、美術館巡りや日本文学を読むことも楽しみの一つです。一番好きな作家は村上春樹で、特に『海辺のカフカ』と『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』がお気に入りです。メロスのオフィスでも、村上作品について他のメンバーと語り合う時間を楽しんでいます。」