この秋、工藤はメロスでリサーチ・アシスタントとして働いています。慶應義塾大学で環境情報学の学士号を取得後、現在ドイツ・ベルリンにあるHertie Schoolに在籍しており、公共政策の修士号を取得するところです。

工藤は、様々な国で育ってきたユニークなバックグラウンドを持っています。タンザニアのインターナショナルスクールで高校を卒業したほか、スロバキア、マレーシア、アメリカで学生時代を過ごしてきました。

メロスに応募した理由を工藤は次のように話します。「メロスで働いてみたいと思ったのは、まず日本と海外をつなぐ国際的なチームに魅力を感じたからです。私自身が国際的な環境で育ったこともあり、会社のプロフィールや働く環境は理想的に感じました。しかし、それ以上に、メロスの仕事が魅力的でした。規模は小さいながらエネルギー溢れる人々が集まっており、多くを学びながら意義ある貢献ができるのではないかと思いました。」

工藤は学部から修士にかけて、社会的・公共的課題に関心を持ち続けてきました。現在は、特にカーボンクレジットや温室効果ガス削減といったサステナビリティの取り組みに強い関心を持っており、すでにメロスで炭素インセッティング規格に関するプロジェクトに参加しています。当プロジェクトでは、乳製品や食肉などの主要サプライチェーンにおける温室効果ガス排出削減に関連するEUの資金制度やプログラムの理解を深めるサポートをしています。このようなプロジェクトに参加することで、サステナビリティに関する実践的な知見を得られることを期待しています。

同時に、他のプロジェクトにも参加しています。水産関連のプロジェクトでは、ウナギやその他高付加価値養殖魚の日本市場での可能性を探るため、業界関係者へのインタビューを行う予定です。

さらに、カーボンクレジットや温室効果ガス削減の取り組みをより掘り下げるため、独自研究プロジェクトとして土壌炭素を測定する技術についてのリサーチにも取り組みます。衛星データや土壌センサーなど、異なる技術の利点と課題を明らかにし、正確な土壌炭素測定とカーボン市場との関係を探ることを目指しています。

工藤は長く海外で過ごしてきたため、今回久々の東京での生活を楽しみにしているようです。「東京では世界の料理が食べられます。それに加えて、魚の定食のように美味しさと健康のバランスが取れた日本の料理とそれを可能にしている豊富な食材があります。こういう食生活に戻れることがすごく嬉しいです。」そう言いながらも最近は、豚骨ラーメンの食べ過ぎに注意しているようです。